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有限会社玉木新雌 × 株式会社ニック 協働プロジェクト「新雌紙(niime-shi)」の発売について

この度、株式会社テイクオーバー(以下「当社」)の「地域の伝統と技術を未来へつなぎ、持続可能な価値を創造する」を体現する取り組みとして、有限会社玉木新雌(兵庫県西脇市、以下「tamaki  niime」)と株式会社ニック(兵庫県朝来市、以下「ニック」)の協働プロジェクトをご紹介いたします。

■背景
tamaki niimeは播州織の産地である兵庫県西脇市にて、「イッテンモノ」を理念に掲げ、織り・編み・紡績・縫製に至るまで自社一貫で生産体制を確立している企業です。製造過程で発生する「ハギレ」は従来、活用方法に課題を感じておりました。

一方、ニックは兵庫県生野の印刷工場で、合紙・箔押し・書籍製本など、高いクオリティを追求する印刷を強みとしています。特にファッションやアパレル領域における印刷実績が豊富で、素材や表現の柔軟な対応力に定評があります。

そこで福岡県八女市の中村製紙所と3社連携し、ハギレを色別に細かく粉砕し、新たに「新雌紙(niime shi)」と呼ばれるコットンペーパーを開発しました。

本プロジェクトは、tamaki niime代表・玉木氏の「新雌紙でノートのようなものをつくりたい」という想いからスタートしました。

ニックの技術力により、多様な色・厚みの紙を冊子やメモ帳に仕立て、さらに箔押しによる洗練されたデザインを実現。試作から商品化まで数か月という短期間で実現に至り、第一弾としてメモ帳が完成しました。

今後も製造工程で発生するハギレは継続的に紙へと転換され、タグや包装紙など、ブランドを彩る多様な用途へ展開される予定です。

■テイクオーバー社のビジョンとの接続

テイクオーバー社は「地域産業の承継と進化」を基軸とし、伝統工芸や地場産業を次世代へと橋渡しすることを使命としています。本取り組みは、播州織という地域資源と印刷技術を掛け合わせることで、廃材を新たな価値へと変換するサーキュラーエコノミーの実践例であり、当社ビジョンを具現化するプロジェクトとなっています。

tamaki niimeとニックの協働は、伝統と革新を結び、持続可能な未来を拓く挑戦です。
今後も、地域に根ざしたものづくりを支援し、ステークホルダーの皆さまと共に、新たな価値の創出に取り組んでまいります。


■会社概要
商号:株式会社ニック / NIC Co.,Ltd.
創業:1910年
設立:1984年10月
代表取締役:西垣 陽介
本社工場:兵庫県朝来市生野町真弓83-1
東京営業所:東京都中央区日本橋大伝馬町13-7 日本橋大富ビル2F
事業内容:企画、デザイン、編集、商業印刷、帳票印刷、出版印刷、特殊加工、写真集制作、WEB制作、AR制作、アプリ制作、宛名印字、発送代行業務

歴史
明治43年:兵庫県朝来郡生野町奥銀谷1413において西垣印刷所創業
昭和25年:活版印刷にて近郊市町村より広報誌、書籍等の受注開始
昭和40年:オフセット印刷を開始
昭和51年:本格オフセット印刷機導入
昭和59年:株式会社ニックに改組
昭和61年:東京営業所開設、テレホンカード印刷を開始
昭和62年:コンピュータ組版・電算写植導入
平成4年:兵庫県朝来郡生野町真弓83-1に新工場完成 本社移転
平成7年:DTP設備導入
平成9年:オフセット4色1号機を導入し、カラー印刷に本格参入
平成10年:イメージセッター、CTP設備導入
平成13年:オフセット4色機2号機導入
平成15年:中綴じライン完成
平成17年:オフセット菊半裁4色機3号機導入、CTP(サーマル)設備増設、無線綴じライン増設
平成20年:アドレスダイレクトプリンタ導入、菊半裁オフセット2色反転機導入
平成21年:オンデマンド印刷機導入、フォトブック製本システム導入
平成28年:オンデマンド印刷機(カラー・モノクロ)増設
令和3年:カッタークリーサ導入、断裁機導入
令和5年:オンデマンド印刷機(スペシャルカラー対応)導入、無線綴じ機導入